「糖尿病幹細胞」の発見と、その除去による完全寛解を報告 ― JDS 2024で発表

2024年5月――5月17日から19日に東京で開催された 第67回日本糖尿病学会年次学術集会(JDS 2024) において、滋賀医科大学 再生医療開拓講座および医用情報学講座の 小島英人教授 と研究チームが、「糖尿病幹細胞(Diabetes Stem Cells:DSCs)」の発見と、これらを除去することで糖尿病の完全寛解が得られる可能性について、画期的な研究成果を発表しました。
発表タイトルは 「糖尿病幹細胞の発見と、その除去による糖尿病の完全寛解」。糖尿病分野で国内最大規模となる本学会には、研究者や臨床医、企業関係者が多数参加しており、本発表にも大きな注目が集まりました。

発表では、長期間にわたる高血糖状態が、骨髄由来の造血幹細胞に変化をもたらし、糖尿病幹細胞へと変化することが示されました。これらの細胞は、膵臓だけでなく、腎臓や神経など全身に悪影響を及ぼし、糖尿病を持続させる原因になると考えられています。
研究チームは、こうした異常な幹細胞を標的として除去することで、単なる血糖コントロールにとどまらず、糖尿病の完全寛解が期待できることを示しました。特に、インスリン治療とHDAC阻害剤を組み合わせることで、異常化した細胞を“リセット”するというアプローチが紹介され、これまで治らないとされてきた糖尿病に対する新しい治療の可能性を提示しました。
JDS 2024は、国立国際医療研究センター 糖尿病研究センター長である 植木浩二郎先生(日本糖尿病学会理事長)のもと開催され、国内外から数千人の専門家が集いました。小島教授の発表は、20年以上にわたる研究成果を臨床へとつなげる重要性を強く印象づけ、今後の糖尿病治療の方向性について活発な議論を呼びました。
今回の反響は、糖尿病幹細胞が新たな治療ターゲットとして認識され始めていることを示すものであり、滋賀医科大学が糖尿病研究の最前線に立っていることを改めて示す結果となりました。研究チームは今後、これらの成果を世界規模での臨床検証へと進め、糖尿病を「治る病気」として確立することを目指しています。
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